海外旅行体験記
海外旅行に行ったことは1度しかない。
それも自由行動が少ない修学旅行。
訪れた国はお隣の韓国。旅行へ行く前、2つの韓国語を覚えた。こんにちはとありがとう、この2つだ。
当時は韓流などが流行る前だったため、韓国のイメージはキムチ、ビビンバ、焼き肉がおいしい国。
辛いものが苦手な私にとっては、辛すぎて食べられなかったらどうしようという心配もあった。
韓国での初めての食事はビビンバ。
辛そうなトッピングが目の前でされていくのを見て、とっさに首を振った。
すると、違うトッピングを持ってきて、また私のビビンバに入れようとした。
辛いものは食べられない、と思った私はもう一度首を振ったが、それを制されてトッピングされた。
隣の席では現地ドライバーが何やらカタコトの日本語で先生と話していた。
(外国産の自動車専門の自宅出張さくら車検)
どうぞ、とジェスチャーをされ、食べると全く辛くなかった。
それどころかおいしい。
おそらく、辛いものが苦手な人用のトッピングだったのだろう。
私が食べていると、トッピングをしてくれた方が、味はどう?とジェスチャーをしたので、思いっきりうなずいた。
そして、カムサハムニダと言うと、少し照れた表情をしていた。
あれから海外に行っていないが、こんにちはとありがとう、この言葉はどの国でもどのシチュエーションでも大切な言葉だ。
今度海外に行く機会があったときも必ずおぼえるだろう。
今度は、おいしいという言葉も一緒に。
添乗員とは仲良くなったが、貰った名刺がどこにいったのか実はわからないのは内緒である。
海外旅行の思い出
私はパスポートを作って以来残念ながら一度きりしか海外旅行に行ったことがない。
行く機会と時間がなかった、という以上に金銭的に乏しかったというのが原因である、悲しいことであるが。
という訳で、マイパスポートはもっぱら身分証明書としての役割しか担っていないのが現実である。
そのパスポートも、もうじき使用期限が迫ってきている。
せめてもう一度くらい、海外に行ってみたいものである。
さて、その一度きりの海外旅行、私は台湾へ行った。
言わずと知れた小龍包や翡翠の産地で有名なかの台湾である。
大抵のガイドブックに書かれている場所には足を運んで、楽しい観光をした。
ような気がする。
気がする、というのも、実は観光についてはあまり記憶がない。
結構日本に似ていたからだ。
日本語は通じるし、人は優しいし、住宅街にいても懐かしい雰囲気がして、なんだか違う国に来たという気がしなかった。
そんな中でも数少ない、とても印象的だったのは、かの地の空港にいざ降り立つというときに見た街のあかりが、ことごとくオレンジ色だったこと。
日本では街灯はもっと白っぽいし、もっと猥雑なネオンカラーが光り輝いているはずだ。
それから、日本でもおなじみのファストフード店が、やっぱり台湾でも同じ味だったこと。
その二つは、どういうわけか私の胸に台湾のイメージとして刻み込まれたのである。
けれどもおそらくこのイメージはもう一度いったら変わってしまうような類のものだろう。
果たしてもう一度かの地に降り立つべきか、それともこのイメージを大切に持って生きていくか。
とりあえず次の海外旅行には、南の島に行きたいと思っている。