シュタイナー教育
「シュタイナー教育」という考え方があります。
ドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーが考案しました。
子どもは天からの授かりものなので、大切に育てようとする基本方針で、具体的には、子どもたち一人ひとりの魅力を大切にすること、子どもが自分の意志でこれからの人生を切り開いていく力を育むことなどです。
人の成長を7年単位で考えることもシュタイナー教育の特徴です。
0~7歳までは体作りが大切で、次の7年間の14歳までは感情の教育の時期などと考えられています。
特に7歳までの子どもたちへの接し方やの自然とふれあうことやそれぞれの個性を大切にしています。
現在シュタイナー教育は世界各地に広がりを見せています。
子どもたちにより良いものをという考えで、日本にもシュタイナー教育を取り入れている幼稚園や保育園も多くあります。
こうした、一見異質な教育スタイルに異を唱えることは簡単ですが、良い面もあるはずです。
しかし、科学的に立証されているのが、その教育方法で育った子どもの現在、そして未来の予測など、調べてみることは山ほどあるはずです。
以前、能力開発ということで、子どもに数十のパネルを矢継ぎ早に見せて、それを早口で言わせるというシーンをテレビで見ました。
なんだそれ?と思ったことが的中して、その教育を受けていた大学生は、「役に立っているかどうかわからない」と目線を処理されて発言していました。
さまざまなことを知るためのツール
私の卒論のテーマは数学に関することをコンピュータ上で検証していくというものでした。
あくまでも数学がメインの内容でしたので安易に考えていたのですが、参考文献はほとんど英語の本でした。
英語はそれほど苦手ではなかったのですが、専門用語が多く辞書を引いてもなかなか上手に訳せなかった悔しさがありました。
英語で文章を書くにも、仕事で海外の方と話すときも、その機会が頻繁にあるときには良いのですが、少し間が空いてしまうとなかなか思うようにいかないこともしばしばあります。
英字新聞を読んだり、インターネットで調べ物をすると英語力不足から時間を費やしてしまい、英語の勉強不足を痛感しています。
子供の早期英語教育は、「英語耳を作る」という観点では有効だと思います。
しかしながら、英語を流ちょうに話し、読み書きすることが一番重要なことでしょうか。
グローバル社会で活躍するには確かに英語を自在に操ることは大切なことです。
しかし、海外では英語の美しさよりもその人のアイデンティティを重視するといいます。
歴史の議論ができないと相手にされないともいわれます。
「アイデンティティ」とはその人の母国語と歴史、我々にとっては日本語と日本史なのではないかと思います。
言語をなくした民族は滅亡するともいわれるように、母国語は非常に大きな存在だと思います。
英語は重要なツールです。
でも小学生の英語の時間を増やし、国語の時間を減らすことは本末転倒ではないでしょうか。