台所での密かな闘い

眠る前に水を一杯と台所に近づくと、ものすごい強烈な殺虫剤のにおいがしてひいてしまった。
一緒に暮らしている私のパ-トナ-の仕業である。

どうやらガスコンロ周辺や床にまで殺虫剤をふりかけたようである。
しかもここのところ毎日続けているようだ。

確かにゴキブリなど、害虫やねずみなどが衛生的ではない環境を作ってしまうことはあるだろう。しかしこの殺虫剤は私たちにとっても毒である。

「大分ごきぶりがでなくなったよね。」と無邪気に大きな目を輝かして喜ぶ彼をしり目に、コンロ周辺においてあったお皿を再度むなしく洗う私であったが、私とてゴキブリの存在は嬉しくない。

彼らは角をつければ暗い場所ではカブトムシにも見えなくはないが、どう形容してもマイナスの言葉しか出てこない悲しくも美しくなれない創造物である。

それにしてもこのスプレ-形式の殺虫剤は緊急時にしか使わない方がよいと思うのは私だけであろうか。
日本にはホウ酸団子、歴史ある粘着式のゴキブリキ駆除テ-プなど小さな虫がはりつくものがあるではないか。

ということで私のパ-トナ-と話し合って常時ホウ酸だんごを台所のコ-ナ-におくことと、なるべく小範囲でスプレ-をまくことで折り合いがついた。
健康面を考えるとゴキブリはなるべく駆除したいが、スプレ-が私たちの口に入ることも避けたい。

衛生的な台所を保つにはちょっとした努力が必要だ。

そうじの話

ひとり暮らしをしてもう、何年も経つ。
何もかもを自分でやらなくてはならなくなったが、その中で一番面倒だなと思うのが掃除である。
もちろん実家暮らしの時だって、自分の部屋くらいは掃除はしていたけれど、ひとり暮らしとなると自分の部屋の範囲が広がる。
元々、そこまで掃除は得意ではないので、面倒だと感じてしまう。

毎日欠かさず掃除機をかける、ということはできないため週に2回休みの日の午前中は掃除の時間となっている。
リビングから寝室、キッチン、トイレなどを一通り掃除する。
これが結構キツい仕事になる。
しかし、散らかり放題の部屋で過ごすというのもあまりいい気分ではない。
疲れて帰った部屋が、荒れていたら余計に疲れそうだ。
だから、面倒だとは思っても掃除はそれなりにはやっている。
ただその掃除は細かいところまでは行き届いていないので、半年に1度くらいは徹底して掃除をする日がある。
時期としては夏と冬の2回。
冬は大体が年末の大掃除の時期だ。
昨年末もなんやかんやと大掃除をした。
いらない、使わないものたちは捨てた。
大掃除をしていて分かったが、なんだかよく分からないものというのが勝手に増えていた。
自分で買ったり、人からもらったりしたものなのだろうが、どうしてこんなものがというようなものがあったのだ。
そういったものたちをきれいさっぱり処分してからきちんと新年を迎えた。
大掃除をすると気持ちとしても、スッキリするものだ。
本当は毎日掃除機をかけて、ホコリを吸い取った方がいいのだろうとは思う。
でも、なかなかそれができないのは事実だ。
本当は頑張ればできないこともないのだろうけど、やっぱり面倒くさい。
せめて、この週2回の掃除は欠かさず、そして大掃除をする時はこれからも徹底的にやろうと思う。

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