箸
きちんとした箸使いができると、料亭などかしこまった席での食事で、恥をかかずに済みます。
普段の食事の際でも、箸を使ってやってはいけないことがいくつかあります。
まずは、食べ物を刺す「刺し箸」。
人や物を指す「指し箸」。
箸で器を引き寄せる「寄せ箸」。
「迷い箸」は、どれを食べようかと箸を宙で迷わせるもの。
これらを合わせて「嫌い箸」と言われますので、注意しましょう。
箸のとり方を知っておくと、所作が上品に見えます。
まず右手で箸を取り上げます。
次に左手を箸の下から添え、右手を下から持ち替えるのです。
箸を置くときは、逆の手順です。
箸先の汚れが少ないほどいいとされ、「箸先五分、長くて一寸」と言われていました。
一寸はおよそ3cm、五分はその半分です。
食事の際に意識してみましょう。
かなり難しいようです。
しかし、所作に囚われて、食事がおいしくないと感じるようでしたら、それは本末転倒ですね。
身に付くまでは大変かもしれませんが、一旦身に付いてしまうと、忘れないものです。
自転車に乗れる人は、どんなにブランクがあっても乗れるように、人間が身体で覚えるということは本当に素晴らしいものです。
考えずに身体を動かすことが第一ですね。
自分意志で行動がコントロール出来ることは、普段は感じない幸せなことなのですが、自分意志とは裏腹なことも出てきます。
特に中高年男性にとっては切実な問題のようですね。
料理にまつわる思い出と幸せな気持ち
これまで色々な美味しいものを食べてきましたが、心に残る味に出会ったことも何度かあります。
心に残る理由も様々で、本当に美味しかったり珍しかったりと言う理由ももちろんあるのですが、少々不気味だったり緊張して食べたことで覚えている料理もあります。
豪華なコース料理を思い浮かべると、やはり妹の結婚式の時に食べたフレンチコースがダントツの一位です。
横浜のホテルで食べたのですが、ほっぺたどころか目も口も落ちそうなほど美味しかったことを覚えています。
また、面白かったのが、中国で食べた「出されてから30秒の間しか食べられない」と言う料理。
何だかよくわからないまま、箸を持って待っているようにと言われました。
そのようにしていたら、目の前に一皿出されました。
すると、早く食べろ早く食べろ!と急かされるのです。
言われるまま食べると、それはパイナップルでした。
酢豚の中に入っているような味に近く、外側はアメのようなものでコーティングされています。
時間が経つと、がっちりとかたまって更にへばりついて取れなくなってしまうので、早く食べろと言われたようです。
正直、味はあまり好きでは無かったのですが、この面白い雰囲気が忘れられずにいます。
そして、仲の良い人達と一緒にテーブルを囲むことができたという所にも、何かワクワクする幸せな気持ちを感じました。
食べると言うことは、思い出を一つ作って行くことなのかもしれません。
であれば、それはやっぱり幸せな物の方が良いですね。
美味しい物を好きな仲間と一緒に食べられる幸せ。
家族との食事の時間も幸せなことです。